量販店の次の1本は、何を基準に選べばいいのだろう。そんなふうに迷っていませんか?
今、私の手元には約40本の眼鏡があります。眼鏡編ではおしゃれの沼とブランドとの出会いを、レンズ編ではレンズの沼を書きました。
今回は、その続きです。ブランドという沼に、私がどうハマっていったのか。最初の1本から今までを、順番にたどります。
この記事を読み終える頃には、「形」以外に何を見て選ぶのか、ブランド眼鏡をどこで買うのか、その手がかりが見つかるはずです。
導入——手元に約40本という現在地
今回たどるのは「ハマり方の深まり」
今回書くのは、ブランドの紹介ではありません。選び方の価値観が、どう変わっていったかの記録です。
最初のブランド眼鏡を選んだ頃は、「好きな形」だけが基準でした。それが今は、少し違います。
最後に、買い方と持ち方の話もします。
第一章|30代、最初のブランド眼鏡はJAPONISM(ジャポニスム)
量販店の次に選んだのは、「好きな形」だけが決め手の1本
量販店の眼鏡の次に、最初に買ったブランド眼鏡がJAPONISM(ジャポニスム)です。
もともと、天地が浅めのスクエアシェイプが好きでした。いろいろな眼鏡を探していて、たどり着いたのがこのブランドです。
当時は、レンズ幅などの知識もほとんどありません。選んだ理由は、「好きな形」ただそれだけでした。
お店で手に取ったときは、「シャープで独特のフォルムだな!これならビジネスでもプライベートでも使いやすい」と感じました。
ただ、最終的に選んだのは、黒と白の2枚のプラスチックを張り合わせた、少しクセのあるモデルです。こちらはプライベート用にしました。のちに買ったJAPONISMの2本目は、プラスチックとメタルのコンビネーションで、ビジネスにも合うモデルを選んでいます。
Oliver Peoplesにも興味はありました。ただ、私が先に選んだのは、国内ブランドのほうでした。
今かけると「懐かしい」。それでも記憶に残る1本
購入した当時は、とても気に入っていました。かなりの頻度で掛けていたと思います。
今かけてみると、少し時代感があって、「懐かしいなぁ」という印象です。それでも、記憶に残っている1本であることは変わりません。
同じ頃のお気に入り——Oliver Peoplesと999.9
30代の頃のお気に入りは、JAPONISM、Oliver Peoples、そして999.9(フォーナインズ)でした。
この3つが、私のブランド眼鏡の入口になっています。
第二章|形の外側にあった「物語」——Julius Tart Optical
スクエアの外へ——ウェリントン、ボストンに挑戦した頃
その後、BJ CLASSIC COLLECTION・Julius Tart Optical・FACTORY900・12homemadeにも興味を持ち始めました。
このあたりから、スクエア以外のウェリントンやボストンにも挑戦するようになります。好きな形の幅が、広がっていった時期です。
ストーリーで選ぶ価値観のきっかけは、ARだった
そして、私の選び方を変えるきっかけになったのが、Julius Tart Opticalです。
きっかけは、YouTubeで見たタートオプティカルアーネルのJD-04でした。ボスリントンのかたちに心を奪われ、実物を見にお店へ向かいました。店員さんから「ARはJulius Tart Opticalというブランドで、創業者のご親族が当時の設計図をもとに復刻している」と教わり、このブランドの名前を知りました。
年に一度、カシメ飾りがゴールドになる「ゴールドエディション」の在庫があり、サイズもぴったりでした。縁を感じて連れて帰ったのがARで、今でも一番のお気に入りです。
スクエア好きの私にとって、ボスリントンは初めてで、不安もありました。でも掛けてみると、「しっくりくるね!」と感じました。
復刻のストーリーを聞いたうえで選んだ1本です。ここから、形だけでなく背景まで含めて気に入る感覚が始まりました。この話は、第四章でもう一度書きます。
ここまでは、ほとんどがプラスチックフレームの話です。
第三章|40代、ジャックマリーマージュという決定打と、広がり続ける興味
作り手のこだわりの逸品を身につける
40代になって、高級感のある眼鏡に興味が出てきた頃のことです。ジャックマリーマージュに出会いました。
初めて見たときの衝撃は、眼鏡編に書いたとおりです。ここでは、感覚だけを一言で残します。
それは、作り手のこだわりの逸品を身につける、という感覚でした。
Julius Tart Opticalで「物語」に目覚め、ジャックマリーマージュで決定的にハマった。私の中では、そんな流れになっています。今では、ジャックマリーマージュは手元に8本あります。
日本で人気のブランドへ、興味の幅が広がった
高級感のあるモデルへの興味と並行して、日本で人気のあるブランドにも、興味が広がっていきました。
- YUICHI TOYAMA:5:BEACON(縦浅のヘキサゴン)
- EYEVAN:SullivanとSadler
- Oliver Goldsmith:VICE CONSULとRe:MUST
- yellows plus:GERALD
Oliver Goldsmithは英国発のブランドですが、日本でも人気があります。どれも、購入して手元にあるモデルです。
高級路線の挑戦——EYEVAN 7285・10eyevan・AHLEM
その後は、高級路線にも挑戦しました。
- EYEVAN 7285:338
- 10eyevan:no.1 III BR
- AHLEM:Jules
先ほどのYUICHI TOYAMA:5も、この高級路線の挑戦のひとつです。
カジュアルで機能的に——NORUT
一方で、カジュアルで機能的に掛けたいという気持ちもありました。そこで興味を持ったのが、NORUTです。
BROAというモデルを、2色手に入れました。最初のJAPONISMと同じ、天地の浅いスクエアです。いろいろな形に興味が広がった今でも、原点の形は選択肢のひとつです。
おしゃれの幅を広げたくて、メタルへ
おしゃれの幅を広げたくて、メタルにも注目するようになりました。
ここまでの話は、ほとんどプラスチックフレームです。メタルは、新しい引き出しでした。
YUICHI TOYAMA.のダブルダッチ構造のフレームが手元に2本あります。リムがプラスチックのタイプです。全体がメタルの1本目は、カメマンネンのKMN-152でした。
第四章|選び方は「形」から何に変わったのか?
形は、今でも大切な基準
最初は、確かに「形」一辺倒で選んでいました。ただ、形が今でも重要なポイントであることは、変わりません。
好きなシェイプだから、手に取る。この入口は、今も同じです。
そこに加わった、コンセプト・生産地・つくりの精緻さ
眼鏡沼の歴が長くなるにつれて、「形」だけではなくなってきました。
そのブランド特有のコンセプトや生産地。そして、つくりの精緻さ、つまりクラフトマンシップ。これらも、重要な基準になっています。
モノづくりにこだわっているブランドは、ブランドや眼鏡店のサイトで、細部に至るこだわりを書いています。これは、眼鏡選びの大切な判断材料になります。
ストーリーのある1本のほうが、納得感が高い
「形」だけにとどまらず、ブランドやモデルにストーリーがあるほうが、私は購入への納得感・満足感があります。
そう思うようになったきっかけが、Julius Tart Opticalでした。
もちろん、これは私の場合の話です。
第五章|買い方と、約40本との付き合い方
ブランド眼鏡は店頭で買うべき?オンラインや中古は?
ブランド眼鏡は、どこで買うのがいいのか。私の場合は、店頭を基本にしながら、目的に合わせて使い分けています。
店頭:高級ブランドは、できる限り試着してから
高級なブランドは、できる限り店頭で実物を見て、試着してから買うようにしています。
ただし、ブランドによっては、近くのお店に在庫がない場合もあります。そのため、臨機応変に判断しています。
試着はできるだけしたいので、まず在庫を確認します。行けるお店に在庫があれば、店頭で購入します。
オンライン:店頭になかったモデルを探すとき
オンラインは、店頭になかったモデルを探しているときに使います。メガネのバーチャル試着はどこまで信頼できる?や眼鏡を通販で買うときの注意点は、別の記事にまとめています。
実物を見ていないので、届いたときに「思っていたものとイメージが違う」ということは起こり得ます。実際に、そういう経験もあります。
ただ、もともと好きなシェイプで選んでいます。「かっこいい」「おしゃれ」という前向きなイメージが、真逆にぶれることはありません。
形は気に入っているので、イメージ通りにならなかった眼鏡は、サングラスにして楽しんでいます。
中古・オークション:入手困難なモデルを探すとき
限定品や廃盤など、入手が難しいモデルを探すときは、中古やオークションも使います。フリマで中古メガネを買うときの注意点は、別の記事で書きました。
12homemadeのROYは、オークションサイトで見つけました。EYEVAN 7285の338は、中古眼鏡を扱うオンラインショップで見つけた1本です。
ただ、販売形式の性質上、必ずしも納得のいく買い物ができるとは言い切れません。だからこそ、メリットとデメリットを把握し、納得したうえで使います。
店頭にはすでに出回っていない、希少なモデルを探すための手段です。
1軍・1軍控え・2軍——「先発予備軍」という整理
手元の眼鏡は、約40本です。私はこう整理しています。
- 1軍:普段からよく使う眼鏡。18本収納できるディスプレイケースに入れて、全体を眺められるようにしています。その時の気分で、選びやすくするためです
- 1軍控え:コーディネートのローテーションには入っているものの、ディスプレイケースに収まりきらなかった眼鏡。眼鏡ケースで個別に整理しています。そろそろ、もう一つディスプレイケースが必要です(汗)
- 2軍:たまにしか掛けない、比較的昔に買った眼鏡。収納ケースの中に、眼鏡ケースごとに並べています
多数の眼鏡を無造作に置くと、散らかってしまいます。掛けたいときに、どこにあるのか分からなくなる。だから、整理しています。
2軍は、気に入らなかったわけではありません。今の年齢ではまだしっくりこない、少しトレンドと趣が違う、といった理由で分けているだけです。
私の気分で、1軍になることは十分にあります。そういう意味で、2軍は「先発予備軍」でしょうか(笑)
複数本の使い分けは、眼鏡は1本で足りてる?複数持ちのメリット5選で、ケースの選び方はメガネを傷つけずに持ち運ぶケースの選び方で書いています。
ここまでに登場しなかった顔ぶれ
ここまでの章に登場しなかった眼鏡も、手元にあります。
増永眼鏡のGMS-812、EFFECTORのFuzz-SとCrunch、BLANC..のBE007です。
最近手に入れたのが、SAUVAGEのAMPHIPTEREです。男性向けのファッション誌で見て一目惚れしました。ダブルブリッジの、個性の強いモデルです。
どの軍に置いているかは、ここでは書きません。気分で入れ替わることもあるからです。
まとめ——今、伝えたいこと
読者の現在地別の「次の一歩」
量販店の次の1本から、約40本まで。最初は「好きな形」だけで選んでいた私が、今はストーリーやつくりまで含めて選ぶようになりました。
形は、今でも大切です。そこに、コンセプトや生産地、クラフトマンシップが加わった。それが、私のブランド沼の正体だと思っています。
あなたの現在地に合わせて、次の一歩を挙げてみます。ここに書くのは、私の場合に基づいた考え方です。
- 量販店の次の1本を探している方:まずは、好きな形から考えてみてはいかがでしょうか。私の最初の1本もそうでした
- ブランド眼鏡に興味が出てきた方:気になるブランドや眼鏡店のサイトで、こだわりを読んでみてください。選ぶときの判断材料になります
- 買い方に迷っている方:試着できる高級ブランドは店頭で。店頭にないモデルは、オンラインや中古も選択肢になります
いきなり高価なブランドに進む前に、形やサイズ感を手頃な価格で試してみるのもひとつの方法です。量販店で自分の好きな形を確かめてから、次の1本に進めます。
あなたのブランド沼が、今日から少しだけ深くなりますように。
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