「老眼鏡」という言葉を聞いたとき、なんとなくもやっとしませんか。私はそう感じました。でも「リーディンググラス」と呼び方を変えたとたん、気持ちがすこし変わりました。用途が決まった道具、それだけのことなのに、不思議と前向きになれるんです。本記事では、リーディンググラスの度数の選び方・活躍シーン・フレーム選びまで、購入前に知っておきたいことをまとめました。
「老眼鏡」と「リーディンググラス」—— 何が違うの?
「老眼鏡」と「リーディンググラス」は、まったく同じ道具です。呼び方が違うだけです。ではなぜ、わざわざ呼び方を変えるのでしょうか。答えは「気持ち」のためです。
名前が変わると気持ちも変わる
「老眼鏡」という言葉には、「年齢を重ねた証拠」というイメージがつきまといます。必要なことは分かっていても、なんとなく手が出しにくい。そんな感覚、心当たりのある方もいるのではないでしょうか。
私自身も、この「老眼鏡」という表現がどうも好ましく思えません。近くのものが見えにくくなるのは、年齢とともに誰にでも現れる自然な変化です。それなのに、わざわざ呼び方にまでマイナスのイメージを乗せる必要はないはずです。
「リーディンググラス」と呼ぶとどうなるでしょうか。用途をそのまま示した名前になります。「読むための眼鏡」。年齢に関係なく、書類・スマートフォン・本を快適に読みたい人が使う道具です。海外では「reading glasses」という呼び名が定着しており、ファッションアイテムとして扱われる場面も多いです。「ものを読むための専用の道具」というイメージになれば、立派な視力矯正グッズとして、もっと前向きに取り入れていけると思っています。
名前は道具との向き合い方を変えます。小さなことのようで、「使い始めるかどうか」の分岐点になることがあります。
遠近両用との違いと使い分け方
リーディンググラスと遠近両用レンズは、どちらも老眼対策として使われますが、用途がまったく異なります。
リーディンググラスは「近くを見ることだけ」に特化した眼鏡です。手元の書類・スマートフォン・本を読む場面で活躍します。一方、遠近両用レンズは遠くも近くも1本でカバーする設計で、常時使用に向いています。
老眼鏡・近々レンズ・中近レンズ・遠近両用の詳しい比較は、姉妹記事でまとめています。どちらを選べばよいか迷っている方は、ぜひ合わせて読んでみてください。
リーディンググラスが活躍するのはどんな場面?
リーディンググラスは「常にかけておく眼鏡」ではありません。「必要な場面でさっと取り出す道具」です。この使い方が分かると、どんなシーンで自分に必要かが見えてきます。
日常生活・外出先での書類確認
一番使う場面は、外出先での細かい文字の確認です。とくに「見えないと困る」と感じるのは、何かを記入しなければならない場面です。銀行・郵便局の記入欄、病院の問診票、役所の各種申請、ホテルのチェックイン時の記入欄。よく考えてみると、意外と多いものです。宅配便の伝票、スーパーの商品ラベル、薬の注意書きを確認するときも同様です。「見づらいなぁ」と思いながら、桁を間違えて記入してしまうことも、正直しばしばありました。
こうした場面では、コンパクトなリーディンググラスが1本あるだけで、ストレスがぐっと減ります。「見えなくて困る」という経験を積み重ねる前に、1本準備しておく選択は理にかなっています。
私自身は、遠近両用レンズの眼鏡を新調してからこうした悩みがかなり少なくなりました。矯正できるものは素直に矯正したほうが、作業効率も快適さも大きく変わりますね。
ビジネスシーンでの使い方
会議・打ち合わせ・デスクワークでも、リーディンググラスは活躍します。プリントアウトした資料を読む場面・名刺の電話番号を確認する場面・手書きのメモをとる場面——いずれも手元の細かい文字を見る作業です。
また、スマートフォンの画面を少し離さないと見えにくい、という状況にも対応できます。近年、スマートフォンの長時間使用による「スマホ老眼」が若い世代でも増えており、40代前後からリーディンググラスに関心を持つ方が増えています。
デスクワーク向けの眼鏡選びについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
旅行・行楽先での活躍
旅行先でも、リーディンググラスの出番は多いです。飲食店のメニュー・観光スポットの説明文・地図の小さな文字——見えなかったことで損した経験がある方は、次の旅行からぜひ1本持っていくことを検討してみてください。
持ち歩きを意識するなら、折りたたみ式や薄型ケース付きのモデルがとくに便利です。詳しくは次のセクションで説明します。
度数はどう選べばいい?自分に合う数字の確認方法
市販のリーディンググラスには「+1.00」「+1.50」「+2.00」「+2.50」といった数字が書いてあります。この「プラスの度数」が、近くを見るための矯正力を示しています。数字が大きいほど強い矯正力です。
市販品(ドラッグストア)の度数の目安
市販品で一般的に取り扱われている度数は、+1.00〜+2.50の4段階が多いです。下表は目安として参考にしてください。
| 度数 | おおよその目安 |
|---|---|
| +1.00 | 最近、少し近くが見にくくなってきた |
| +1.50 | 40〜50cm程度離さないと文字が読みにくい |
| +2.00 | 50〜60cm程度離さないと文字が読みにくい |
| +2.50 | 60cm以上離さないと文字が読みにくい |
簡単な目安として「指紋チェック」があります。指先を目の前にかざして、ゆっくり遠ざけていきます。指紋がもっともくっきり見える距離を確認してみましょう。その距離から、自分に合う度数の目安を判断できます。
ただし、この方法はあくまで「おおよその目安」です。度数が合わないリーディンググラスを使い続けると、目が疲れやすくなることがあります。ドラッグストアで試着コーナーのある店舗を選ぶか、メガネ店で実際にかけて確認することをおすすめします。
メガネ店でオーダーする場合との違い
市販品との一番の違いは「左右の度数を個別に調整できるかどうか」です。人の目は左右で度数が異なることがほとんどです。市販品は左右同度数が基本のため、厳密に合わせたい方にはメガネ店でのオーダーが向いています。
また、フレームの種類が豊富なことも、メガネ店のメリットです。デザインにこだわりたい方・長時間使う予定の方は、店舗で相談することで選択肢が広がります。
近視・乱視がある場合は注意が必要
すでに近視・乱視がある方が市販のリーディンググラスをそのまま使うと、度数のバランスが合わない場合があります。現在の矯正眼鏡との使い分けが複雑になることもあります。
こうした場合は、必ずメガネ店または眼科で相談したうえで選ぶことをおすすめします。「市販品でも大丈夫かどうか」を確認するだけでも、専門家に相談する価値はあります。度数の読み方・見方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
リーディンググラスを選ぶときに見るポイント
度数が分かったら、次はフレームを選ぶ段階です。リーディンググラスを選ぶ際は、以下の3つのポイントを中心に見ていきましょう。
携帯性(折りたたみ・薄型ケース)
外出先で使うことを想定するなら、携帯性が最初のポイントです。折りたたんで薄くなるモデル・専用の薄型ケースがついているものはバッグの中で場所を取りません。
テンプル(つる)がコンパクトに折りたためるタイプは、ポーチやジャケットの内ポケットにも収まりやすいです。一方、自宅専用として使うなら、携帯性はそこまで重視しなくても大丈夫です。まず「どこで使うか」を決めてから選びましょう。
フレームのデザインと素材
「老眼鏡」への抵抗感があるとすれば、デザインも前向きに選んでしまいましょう。2026年のリーディンググラスは、おしゃれなデザインの選択肢がかなり増えています。大きめのボストン型・スッキリしたメタルフレーム・クリアカラーのフレームなど、好きなシェイプを選ぶ楽しみもあります。
素材は、軽量なプラスチックフレームが持ち歩きに向いています。クラシックな雰囲気を出したい場合は、メタルフレームも選択肢に入ります。「リーディンググラスらしくない」おしゃれなデザインで選ぶのも、ひとつの楽しみ方です。
実は私自身、まだリーディンググラスは持っていません。遠近両用レンズの眼鏡で対応していますが、そろそろ手元専用の1本も必要だなと感じてきています。近々両用にするのか、中近両用にするのか、まだ迷っている段階です。フレームを選ぶとしたら、レンズの縦幅(天地幅)を少し深めにしたいと思っています。手元の文字をしっかり読めるよう、縦に余裕のあるシェイプで検討したいのです。今ある眼鏡にレンズを入れ替えるか、新しく1本作るかはこれから考えます。選ぶのが今から楽しみです。
既製品かメガネ店か、選ぶ基準
どちらが向いているかは、使い方と目の状態によって変わります。
| 市販品(ドラッグストア等) | メガネ店でオーダー | |
|---|---|---|
| 向いている人 | 試しに1本使ってみたい・コストを抑えたい | 左右の度数を合わせたい・デザインにこだわりたい |
| 入手のしやすさ | 手軽(ドラッグストア・コンビニ等) | メガネ店への来店が必要 |
| 度数の精度 | 左右同度数(おおよその目安) | 左右それぞれ精密に対応可能 |
「まず1本使ってみたい」なら市販品から始めるのは自然な流れです。使ってみて「もっと合ったものが欲しい」と感じたら、メガネ店で相談する——という順番も良いと思います。
JINSやZoffでもリーディンググラス(老眼鏡)を正式に取り扱っています。フレームのデザイン・度数の選択肢・スタッフへの相談など、トータルで検討したい方はぜひ一度店舗に足を運んでみてください。
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複数本持ちを試してほしい理由
「リーディンググラスを使い始めてみたら、1本では足りなくなった」という声があります。用途がはっきりしているぶん、場所ごとに1本ずつ置いておく使い方が合っている方が多いようです。
自宅用・外出用・オフィス用の使い分け
たとえば、こんな使い分けが考えられます。
- 自宅用:デスクに置きっぱなしにするため、携帯性よりデザインを重視して選ぶ
- 外出用:コンパクトな折りたたみタイプを鞄に入れておく
- オフィス用:デスクの引き出しや会議室に専用の1本を置いておく
「眼鏡を複数本持つ」という考え方そのものについては、こちらの記事で詳しくまとめています。リーディンググラス以外の眼鏡にも通じる考え方なので、ぜひ参考にしてみてください。
複数本持つことへのハードルは、「まず1本使ってみてから」で十分です。使い始めてから必要を感じたら、少しずつ増やしていけばよいのです。
まとめ:「老眼鏡」でなく「道具」を持つ選択
「老眼鏡」という言葉への抵抗感は、多くの方が感じていることです。でも、それは道具の本質とは関係ありません。「リーディンググラス」と呼び方を変えるだけで、選ぶときの気持ちも変わります。
本記事でまとめたポイントを振り返ります。
- 「リーディンググラス」は用途特化の読書専用道具。年齢を示すものではない
- 活躍する場面は、外出先・ビジネス・旅行とさまざまある
- 度数の目安は+1.00〜+2.50。心配な場合はメガネ店・眼科で相談を
- 近視・乱視がある場合は必ず専門家に相談してから選ぶ
- フレーム選びは携帯性・デザイン・素材から自分の使い方に合わせて
- 複数本持ちが「リーディンググラス生活」をさらに快適にする
「老眼鏡」ではなく「道具」を持つ。その選択が、日常のちょっとしたストレスを解消する最初の一歩になるかもしれません。まずは1本、自分のスタイルに合ったリーディンググラスを探してみてください。
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